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終戦から78年。
祖父は海軍にいた時の話を、小学校に話しにきてくれて私はその時初めて祖父のそんな話を聞いた。普段はいっさい、話してくれなかった話だった。
1番当時の話をしてくれた叔母とは、遺族会の式典へは一緒に参加出来たけれど、靖国神社へ一緒に行くことは叶わなかった。
そんな祖父母も叔母ももうおらず、実体験を聞ける人は身近にいない。
映画、本、写真、ネット、テレビドラマ、YouTube、資料館。
今の時代、色んな情報を色んな媒体で入手することが沢山出来るようになって、実際戦争の作品を舞台でやる時はそういったもので調べた。
社会の授業で習った《と思われる》情報も沢山あった。でも授業に不真面目だった私は、学生時代に習ったであろうことを全く覚えてなくて。
授業で習ったことよりも、小説で読んだものや映画で観たものの方が残ってた。
そういったものも《自分で読んでみたいと思ったから見た物》だったから、あの時気になる!と惹かれなかったら私は戦争についてほとんど知らないままだったかもしれない。
きっかけは、ドラマだった。
8月になるとやっていた民放のスペシャルドラマ。
その後、たまたま本屋さんで更に特攻隊の本と出会った。
そんなスペシャルドラマも、ここ数年……やってないよね?
知ろうという、出会うきっかけすら、こうして減ってくんかなって。
『ヒロシマの有る国で』の歌の歌詞に
《ヒロシマの有る国でしなければならないことは
灯る戦の火種を消すことだろう》
……ってあるんだけど。
確かにそうなんだけど。でもそれよりもまずは、
識ろうとすること。
忘れないこと。
思い出すこと。
繋げていくこと。
思い出したくない。話したくない。
そう言う方もいる。
だからこそ、残っている物、語られた事を大事にしていかなきゃいけないんだろうなって。
だと、私は勝手にそう思います。
黙祷。